雨の日のキャンプ ― 2014/07/03 05:45
次のページを見ていた所、その珍回答ぶりに驚いてしまいました。あなた達本当にキャンプしたことあるんですか、とか、一体いつの時代の話だ、と思ってしまいました。
http://www.kingdom.or.jp/nanchie/html/06/00_100443.html
目につくのがテントの周りに溝を掘りましょうというもの。
大昔の三角テントじゃあるまいし、現在のテントは底が完全防水になっています。
粗悪なテントなら漏れてくることもあるかもしれませんが、モンベルやスノーピークといったメーカーの製品なら何の問題もありません。
芝生や草地のサイトも結構あるので、そんなところでは溝を掘ることなどできませんし、溝を掘るのを明確に禁じているキャンプ場もあります。
大昔にキャンプをした経験や、イメージで適当な回答をしているのかもしれませんが、真に受けないほうが良いと思います。
防水スプレーを推奨している人もいます。防水スプレーと言っても、実態はおそらく撥水スプレーだと思います。
撥水スプレーはフライに使うと効果を発揮しますが、インナーテントの底に使った場合の効果は疑問です。
テントの底から漏れてくるようになったら買い替えか修理に出したほうが良いのではないかと思います。私自身はまだそこまで劣化したテントを使ったことがありませんが。
傾斜地を選ぶという話も書いてありますが、傾斜地の寝心地は最悪です。
隣の人がこちらにずり落ちてきて壁との間でサンドイッチになる時があります。
うっかり頭を下にして寝てしまった時も頭で体を支えることになりしょっちゅう目が覚めて体勢を直さないといけないため最悪です。
そんなわけで傾斜地は選ばないほうが無難です。そもそも完全に水平なところのほうが珍しいので、フリーサイトの場合、私達はとにかく水平なところを探します。
傾斜地の場合は入口を下にと書いてありますが、これも疑問。そんな川のように水が流れてきて入り口に貯まるなんてことはないと思います。
もしそんな状況になったら、キャンプ場によっては土砂崩れなどの危険もあるので撤収を考えるべきかもしれません。
よくキャンプの教科書には風向きに合わせて入り口を考えましょうと書いてありますが、これも疑問。風の方向なんて時間が経つに連れて変わることもあるし一定しない時もあります。
オートキャンプの場合は狭い区画サイトになる場合がほとんどなので、テントやタープのレイアウトはサイトを使いやすいようにしたり、景色の良い方に向けたりするべきだと思います。
ただし、明らかな窪地や、そこだけ妙に苔やキノコや草が生えているようなところは避けています。
グランドシートを使おうと書いている人もいますが、グランドシートは浸水を防ぐためのものではなくテントの底面を保護したり、結露を防ぐ程度のものです。
浸かるほどの雨の場合には、グランドシートとテントの間に水が入り込んでくるので意味がありません。
ブルーシートをテントの下に張ると書いてあるのを読むこともありますが、これも疑問。上記のようにテントの底は防水になっているので意味がありません。撤収時に濡れたアイテムを増やすだけだと思います。
レインウェアはゴアテックスと書いている人がいます。
ゴアテックスは確かに蒸れにくくて製品テストに合格する必要もあり優れていますがその分高価です。キャンプだけにはもったいないと思います。
風がなければ、ビニール雨合羽でもいいくらいだと思います。
ちなみに、山登りをするなら断然ゴアテックスを薦めます。場合によっては命に関わってきますから。
また、運動で使う場合でも類似品よりもゴアテックスのほうが良さそうです。自転車に乗る友人は類似品を買い後悔していました。類似品と言ってもちゃんとしたブランド品ですが。
2014/07/12
雨の日のキャンプが心配な方へも書いてみたいと思います。
キャンプを始めて最初に本降りに見舞われたのは、草津のキャンプ場だったと思います。
あのキャンプ場は軽く傾斜していたので、ご飯を食べているとそれこそ足の下を水が流れているのが見えるほどでした。
当時は大きな前室を備えたテントのみという装備で、一体どうやって撤収すればいいのか途方に暮れたものです。
撤収日の朝、他のキャンパーを見ていると、向かいのサイトの方は、スクリーンタープに車の後ろを突っ込んで悠々と道具を仕舞いこんでいます。
( ̄□ ̄;!!
斜向かいのキャンパーはバイカーで、小さいテントでしたが、インナーが引掛け式のもので、こちらも中の道具をしまった後、比較的広い前室から楽々とインナーテントを回収しています。
( ̄□ ̄;!!
当時タープを持っていなかった私達は、雨が上がった時を見計らって急いで撤収しました。
豪雨だったら道具やインナーまでびっしょり濡れてたまらんもんがあったかもしれません。
(-_-;)
その後タープを入手したことによって、上記のようにゆっくりと道具をしまえるようになり、テントをタープ下に移動してからゆっくりたためるようにもなりました。
とはいえ、それでも家に帰ってから濡れたタープやテントの始末をしなくてはいけないので撤収時の雨は全く歓迎できませんが。
(-_-;)
家に帰ってから一番厄介なのは大きなスクリーンタープです。うちのお風呂は物干し竿が付いているのでそこに干していますが、狭いし布の量は多いしでなかなか大変です。
意外に葉っぱや虫などが付いていて、それらが床に落ちてくるのも嬉しくはありません。
(-_-;)
ある程度乾いたところでリビングの床にしばらく放置してさらに乾かしてから仕舞っています。
そんなわけなので、前日が晴れていて気温もあり、翌日の天気が怪しい時は、前の夜にタープをたたんでしまう時もあります。
装備としては、レインウェアと防水シューズが欠かせません。
レインウェアは上述のように、効果なものを買う必要はないと思いますが、傘では作業ができないので不可です。
普段は、山用のゴアテックス製品を使っていますが、忘れた時はコンビニのビニールレインコートです。
防水シューズはゴアテックスのものが便利ですが、車に余裕があれば長靴を持っていくのが最強だと思います。キャンプ場によってはぬかるんでいるところがあったりもします。
私はニューバランスのゴアテックスシューズを履いています。
濡れたタープやテントをしまうために大きくて丈夫なゴミ袋も欠かせません。
後はトイレや炊事のために傘もあったほうが良いと思います。夜中にトイレにいく時に一々レインウェアを着るのは面倒です。
タープについてはヘキサタープやレクタタープのような天井しか無いタイプは、強い風雨の時や霧雨の時は無力に近いです。
秋から春にかけての寒い時期のキャンプを考えてもスクリーンタープがお勧めです。
高原や山間部でキャンプをする場合にはいつ天候が急変するかわかりません。常に雨に対する備えはしておいたほうが良いと思います。
逆にスクリーンタープがあれば、撤収時を除いては雨が降っていても特に問題なくキャンプを行うことができます。
タープの下から雨を眺めているのもテントに当たる雨音を聞きながら寝るのも中々乙なものです。
なので、キャンプの予定を入れたら雨の予報でもお構いなしで出動します。案外天気予報は外れるものですし。
ただし、風と雷だけはまずいです。台風が来るとなったらさすがに見合わせますし、夜中に雷が鳴って車に避難したこともあります。
また、土砂崩れしそうな地形のキャンプ場も避けます。死ななくても途中の道が崩れてしばらく帰ってこれなくなる可能性が十分ありますから。
そんなわけで。
http://www.kingdom.or.jp/nanchie/html/06/00_100443.html
目につくのがテントの周りに溝を掘りましょうというもの。
大昔の三角テントじゃあるまいし、現在のテントは底が完全防水になっています。
粗悪なテントなら漏れてくることもあるかもしれませんが、モンベルやスノーピークといったメーカーの製品なら何の問題もありません。
芝生や草地のサイトも結構あるので、そんなところでは溝を掘ることなどできませんし、溝を掘るのを明確に禁じているキャンプ場もあります。
大昔にキャンプをした経験や、イメージで適当な回答をしているのかもしれませんが、真に受けないほうが良いと思います。
防水スプレーを推奨している人もいます。防水スプレーと言っても、実態はおそらく撥水スプレーだと思います。
撥水スプレーはフライに使うと効果を発揮しますが、インナーテントの底に使った場合の効果は疑問です。
テントの底から漏れてくるようになったら買い替えか修理に出したほうが良いのではないかと思います。私自身はまだそこまで劣化したテントを使ったことがありませんが。
傾斜地を選ぶという話も書いてありますが、傾斜地の寝心地は最悪です。
隣の人がこちらにずり落ちてきて壁との間でサンドイッチになる時があります。
うっかり頭を下にして寝てしまった時も頭で体を支えることになりしょっちゅう目が覚めて体勢を直さないといけないため最悪です。
そんなわけで傾斜地は選ばないほうが無難です。そもそも完全に水平なところのほうが珍しいので、フリーサイトの場合、私達はとにかく水平なところを探します。
傾斜地の場合は入口を下にと書いてありますが、これも疑問。そんな川のように水が流れてきて入り口に貯まるなんてことはないと思います。
もしそんな状況になったら、キャンプ場によっては土砂崩れなどの危険もあるので撤収を考えるべきかもしれません。
よくキャンプの教科書には風向きに合わせて入り口を考えましょうと書いてありますが、これも疑問。風の方向なんて時間が経つに連れて変わることもあるし一定しない時もあります。
オートキャンプの場合は狭い区画サイトになる場合がほとんどなので、テントやタープのレイアウトはサイトを使いやすいようにしたり、景色の良い方に向けたりするべきだと思います。
ただし、明らかな窪地や、そこだけ妙に苔やキノコや草が生えているようなところは避けています。
グランドシートを使おうと書いている人もいますが、グランドシートは浸水を防ぐためのものではなくテントの底面を保護したり、結露を防ぐ程度のものです。
浸かるほどの雨の場合には、グランドシートとテントの間に水が入り込んでくるので意味がありません。
ブルーシートをテントの下に張ると書いてあるのを読むこともありますが、これも疑問。上記のようにテントの底は防水になっているので意味がありません。撤収時に濡れたアイテムを増やすだけだと思います。
レインウェアはゴアテックスと書いている人がいます。
ゴアテックスは確かに蒸れにくくて製品テストに合格する必要もあり優れていますがその分高価です。キャンプだけにはもったいないと思います。
風がなければ、ビニール雨合羽でもいいくらいだと思います。
ちなみに、山登りをするなら断然ゴアテックスを薦めます。場合によっては命に関わってきますから。
また、運動で使う場合でも類似品よりもゴアテックスのほうが良さそうです。自転車に乗る友人は類似品を買い後悔していました。類似品と言ってもちゃんとしたブランド品ですが。
2014/07/12
雨の日のキャンプが心配な方へも書いてみたいと思います。
キャンプを始めて最初に本降りに見舞われたのは、草津のキャンプ場だったと思います。
あのキャンプ場は軽く傾斜していたので、ご飯を食べているとそれこそ足の下を水が流れているのが見えるほどでした。
当時は大きな前室を備えたテントのみという装備で、一体どうやって撤収すればいいのか途方に暮れたものです。
撤収日の朝、他のキャンパーを見ていると、向かいのサイトの方は、スクリーンタープに車の後ろを突っ込んで悠々と道具を仕舞いこんでいます。
( ̄□ ̄;!!
斜向かいのキャンパーはバイカーで、小さいテントでしたが、インナーが引掛け式のもので、こちらも中の道具をしまった後、比較的広い前室から楽々とインナーテントを回収しています。
( ̄□ ̄;!!
当時タープを持っていなかった私達は、雨が上がった時を見計らって急いで撤収しました。
豪雨だったら道具やインナーまでびっしょり濡れてたまらんもんがあったかもしれません。
(-_-;)
その後タープを入手したことによって、上記のようにゆっくりと道具をしまえるようになり、テントをタープ下に移動してからゆっくりたためるようにもなりました。
とはいえ、それでも家に帰ってから濡れたタープやテントの始末をしなくてはいけないので撤収時の雨は全く歓迎できませんが。
(-_-;)
家に帰ってから一番厄介なのは大きなスクリーンタープです。うちのお風呂は物干し竿が付いているのでそこに干していますが、狭いし布の量は多いしでなかなか大変です。
意外に葉っぱや虫などが付いていて、それらが床に落ちてくるのも嬉しくはありません。
(-_-;)
ある程度乾いたところでリビングの床にしばらく放置してさらに乾かしてから仕舞っています。
そんなわけなので、前日が晴れていて気温もあり、翌日の天気が怪しい時は、前の夜にタープをたたんでしまう時もあります。
装備としては、レインウェアと防水シューズが欠かせません。
レインウェアは上述のように、効果なものを買う必要はないと思いますが、傘では作業ができないので不可です。
普段は、山用のゴアテックス製品を使っていますが、忘れた時はコンビニのビニールレインコートです。
防水シューズはゴアテックスのものが便利ですが、車に余裕があれば長靴を持っていくのが最強だと思います。キャンプ場によってはぬかるんでいるところがあったりもします。
私はニューバランスのゴアテックスシューズを履いています。
濡れたタープやテントをしまうために大きくて丈夫なゴミ袋も欠かせません。
後はトイレや炊事のために傘もあったほうが良いと思います。夜中にトイレにいく時に一々レインウェアを着るのは面倒です。
タープについてはヘキサタープやレクタタープのような天井しか無いタイプは、強い風雨の時や霧雨の時は無力に近いです。
秋から春にかけての寒い時期のキャンプを考えてもスクリーンタープがお勧めです。
高原や山間部でキャンプをする場合にはいつ天候が急変するかわかりません。常に雨に対する備えはしておいたほうが良いと思います。
逆にスクリーンタープがあれば、撤収時を除いては雨が降っていても特に問題なくキャンプを行うことができます。
タープの下から雨を眺めているのもテントに当たる雨音を聞きながら寝るのも中々乙なものです。
なので、キャンプの予定を入れたら雨の予報でもお構いなしで出動します。案外天気予報は外れるものですし。
ただし、風と雷だけはまずいです。台風が来るとなったらさすがに見合わせますし、夜中に雷が鳴って車に避難したこともあります。
また、土砂崩れしそうな地形のキャンプ場も避けます。死ななくても途中の道が崩れてしばらく帰ってこれなくなる可能性が十分ありますから。
そんなわけで。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。