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九寨溝についてのフェイクニュース2017/08/14 07:10

 九寨溝について調べているうちに次のようなページがヒットしました。


残念ながら、九寨溝はもう終わりです
http://blog.livedoor.jp/furongfeng/archives/1067272401.html

 九寨溝(九寨沟)(jiu3 zhai4 gou1/ジウジャイゴウ)、だそうですが、んなわけねぇだろ、九は九蓮宝燈のチュウだろ、と思って検索したところ、発音表が見つかりました。

http://www.pinyinlesson.com/

 これによると、チウチャイコウと聞こえます。四声すべて聞いたわけではありませんが、基本はこれでしょう。

 ソウルの金浦空港がGIMPOと書いてキンポと読むように、海外には変わった読ませ方をする国があります。

 日本が普段使っているローマ字も日本式で、日本語との整合性を優先しているようです。英語圏の人に通じやすいのはパスポートに使われているヘボン式表記です。

 この人のプロフィールを読むと、「静岡県裾野市出身。静岡県立沼津東高等学校卒業、京都大学応援団リーダー部卒団。洛陽大学と四川大学に留学しました。現在は、某精密機器の上海子会社の総経理をしています。 」と書かれています。

 とても現地で総経理(社長)をやっているとは思えません。京大出身者がこのレベルというのも考えにくいのですが…

 他のページにはこんなことも書かれています。



九寨溝地震で倒壊したホテルは、五つ星でした
http://blog.livedoor.jp/furongfeng/archives/1067268318.html

 インターコンチネンタルは五つ星を超えるプラチナホテルで、ホテルによると6千元(1元16円の場合には96000円)からで、検索しても予約を受け付けていないので本当の価格はわからないけれど、とにかく九塞溝で一番高いホテルだったと、書かれています。

 また、最高級ホテルだけ崩れたのはおから工事だったからだとも書かれています。

 このインターコンチネンタルは四川地震の前から存在しているので、おから工事以前に当然耐震性も低い設計だったのだと思います。

 また、地震が起こった時は狭い範囲でも被害の大小に大きな違いが発生する場合があります。私の田舎で起こった中越地震の時にも断層沿いの建物は大被害でしたが少し離れると大幅に被害は減少していました。

 次のページは被災地図です。

http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/NIIGATAJISIN/jyoukyouzu-niigata1029-1500.html

 それなので、高級ホテルが壊れたから、それが即おから工事というわけではありません。



 また、古いホテルだけあって、バスルーム等の老朽化は進んでいたらしく、複数の利用者がトリップアドバイザー等に傷んだ写真を載せていました。

 サービス面でもいまいちだったらしく、レストランで床に食べ物が複数落ちていてもそのままになっている写真もあります。

 そんなこともあってか、Hotels.comのホテルランクでは四つ星として扱われていて、価格も五つ星のそれではありませんでした。

 価格はホテルの直営サイトでも同様で、ランクは五つ星を付けていましたが、価格は予約サイトと大差なく五つ星ホテルとしては妙に安い価格でした。

 最初予約サイトを検索した際に、えっ!? インターコンチなのにこんなに安いの? と思ったくらいでした。

 あまりにしょぼいので泊まるのをやめましたが。(-_-;)



 世の中には大して調べもせずに適当なことを書き散らしている人がいるのだなと改めて思いました。フェイクニュース、です。



2017/08/19
 他にも、こういういい加減なページもあります。

http://kobayakawashunichi.blog.jp/archives/1067123552.html

 被害前と被害後の写真が載っていますが、この被害前の写真、九寨溝じゃなくて黄龍の写真じゃねぇかッ!!
 (# ゚Д゚)

 他のサイトでも同様に被災前の写真に黄龍の写真を使っているところがありましたが、ろくに調べもせずに適当なことを書き散らかすサイトがあるものです。

 黄龍は九寨溝から数十キロ離れたところにある別の観光地で、今回の地震では被害がないそうです。

 黄龍はパムッカレやイエローストーンの一部にあるような石灰棚です。

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