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富士山 吉田口から御殿場口2010/07/18 00:00

 日本最高峰の富士山に挑んだのは数年前のことです。

 友人にお任せで、夕方新宿西口に集合。私は頂上は冬と変わりないと読んであったので、重装備。ほかの二人はなんと軽装。( ̄□ ̄;!

 バスに乗り、スバルライン終点の河口湖口についた時にはすでにとっぷりと日も暮れ、夜間登山の始まりでした。

 重装備の上、トレイルランニングをやっている友人とはペースも違い、おまけに雨… 汗だか雨だかわからない液体でびっしょり。

 というわけで、何合目かわからない山小屋で、もうどうにもならなくなりダウン。仮眠をとることになりました。

 放り込まれた部屋では、布団に横向きに次々と寝かせられます。そう、仰向けでもうつぶせでもありません。後ろにはすぐ人。目の前にも人の背中。寝返りも打てません。

 これは地獄もいいところで、アメリカの博物館で見た黒人を運んできた奴隷船の絵の方がもっとましでした。人権侵害でアムネスティに訴えてやりたいところです。

 それでもある程度意識を失ったらしく、気が付いた時には、皆がいなくなり始めていました。外に出てみると、ご来光の時間でした。ということは4時半くらい?

 ご来光を拝んだ後、頂上を目指します。が、登るたびにどんどん空気は薄くなり、二三歩歩いただけで猛烈に息が上がり、立ち止まって呼吸を整える必要があります。友人たちには先に行ってもらいました。

 何度もこれはもうだめかもしれん、と思いながら、それでもなんとか頂上にたどり着きました。

 頂上に着いた時には、高山病による、猛烈な頭痛と吐き気に襲われていました。

 御殿場口から降りるということなので、そこからさらに地獄の行軍。なんとかかんとか御殿場下山口までたどり着くものの、モー限界。

 二人は剣が峰に行くということなので、私はベンチでグロッキー。吐き気と戦っていました。

 今来るかもう来るかと待ちわびているうちに、もう、気持ち悪さが我慢ならんところまで到達し、二回ゲロ吐きました。

 なにやっとるんじゃあの二人は、と苦しみながら、さらに待っているとようやく二人が到着。夢にまで見た下山が始まりました。

 下山道の最初はよく覚えていません。あのくだりでは、膝が痛くなること必至だったと思います、が、あまりその記憶もありません。それほど、頭痛と気持ち悪さが上だったのでしょう。

 おそらく、砂走り館を過ぎたあたりから、走れるような道になり、そのあとは、もうひたすら頭痛から逃れるために走りました。膝の痛みもなんのその、大砂走りはもちろんのごとく走り、走って走ってようやく大石茶屋にたどり着くことができました。

 頭痛と気持ち悪さはまだ残ってはいたけれど、もうそれほど苦しむほどではなくなっていました。

 帰りは、御殿場口までバスで行ったようです。すでに記憶がありません。御殿場からは新宿行きのロマンスカーらしきものに乗って帰ったのは覚えています。

 あの時の最大の後悔は、剣が峰に行けなかったことと測候所のドームを見られなかったことでしょうか。あと、郵便局にも行きたかった… (; ;)
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