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カラーマネージメント Canon Digital Photo Professional + Easy Photo Print EX + MP9702010/08/08 08:29

 画面で見たままの色で印刷をしたい、というのは、パソコンで写真を扱う人ならだれでも思うことかもしれません。特に、画像の色調を調整する人はなおさらだと思います。

 私が、パソコンで写真を扱い始めたとき、最初に使ったのはAdobeのおまけソフトPhoto Deluxでした。スキャナについてきたかもしれません。

 その後、カラーマネージメントなることをしたくなり、大枚はたいてPhotoshop CSを買ってみました。が、結局使いづらくて断念。現在は押し入れの中です。

 その後は、Photoshop Elementsを買い続けてバージョン8.0の今に至ります。

 モニタについては、EIZOのL567を使っています。当初はWindows XPだったので、モニタのカラーモードを「カスタム」に設定しプロファイルをOSにインストールしていました。

 現在は、Windows 7になり、L567用のプロファイルは入手できないようで、またどのみち経年変化でモニタも劣化していることなのでモニタを「sRGB」モードに設定しプロファイルもsRGB IEC61966-2.1を指定しています。ただし、このプロファイルで正しいのか、ちょっと自信がありません。

 Photoshopの設定はといえば、「編集」「カラー設定」を選び、「画面表示用に最適化」を選択。ネットなどで探した情報ではこれでよいような気がします。ただ、これが本当に正しいのか少なからず疑問に感じています。

 その後、印刷時の設定で、Photoshop側でのカラーマネージメントを選び、プリンタの用紙プロファイルを指定し、プリンタ側の「色」設定は「マニュアル調整」を選び、「色補正」は「なし」にしています。

 この設定で、Photoshopは、モニタのプロファイルを見てそれに応じた表示を行い、印刷時には、プリンタの用紙に応じた印刷を行ってくれるはずで、印刷した色は画面で見たものに近いものになるはずです。

 が、しかし、長年Photoshopを使ってきて、期待した色で出てくれたことはないような気がします。なにかまだ設定がおかしいのだろうと思いながら、今に至ったわけです。




 で、今回、CanonのPowerShot S90を購入したら、現像ソフトのDigital Photo Professionalソフトが付いてきました。まるで期待していなかったのですが、これを使ってみたところ、非常に使いやすくてびっくりしました。

 白とび黒とび表示が使えるので、簡単にレベル補正ができます。スポイトによるホワイバランス補正もほぼ期待した通りの結果が出ます。

 ノイズ低減機能も確認しやすく使いやすいです。

 回転、トリミングは、2Lなどの選択肢がなく、自分で用紙長を入れるところが面倒なものの、それ以外はグリッド表示の調整が簡単で、回転操作もわかりやすく、やはり使いやすいです。

 いずれもPhotoShopより使いやすく感じます。というより、Photoshopが使いにくいといった方がよいかもしれません。

 最近はあきらめて使っていませんでしたが、Photoshopのスポイトによるホワイトバランス補正は使いものにならなかったという印象があります。

 Photoshopは、レベル補正も、白とび黒とび警告がないので、ヒストグラムを見ながら適当にやるという感じです。

 画像の補正に関しては、私はPhotoshopはほぼ不要になりました。年賀状用の文字入れにいるくらいでしょうか。(^o^)

 DPPがなにより使いやすいのは、画像を編集しても、元画像は編集されていないらしいことです。どうやらトリミングなど編集した内容は、元画像に対する変更点としてどこかに保存されているらしく、DPPで開いた時だけ適用されるようです。なので、安心していろいろいじることが可能です。当然保存による画質劣化もないということになります。

 おまけソフトでこれだけ快適に操作ができるというのはびっくりです。



 で、問題の印刷です。いろいろ調べて見たところ、なんと現在使っているCanonのMP970には、Easy Photo Print EXという印刷ソフトが付属しているようです。おまけソフトと思い当初から相手にしていなかったため、気が付いていませんでした。

 このEPP EXは、DPPの追加ソフトとして使用でき、DPPからEPP EXを呼び出して印刷することが可能です。

 DPPから印刷する場合は、「ファイル」「プラグイン印刷」「Easy Photo Print EXで印刷」を選びます。

 印刷する前に、必ず、「ファイル」「設定」を選び、「詳細」タブで「ICCプロファイルを使う」にチェックを入れておきます。この設定をしないと正しい色で印刷されません。「知覚的」と「相対的な色域を維持」は好みです。

 と、書きましたが、DPPから呼び出した場合は、「自動補正」と「補正しない」は選べないようです。(^^;

 あと、「印刷」タブの「印刷品質」は「画質優先」にして、「オプション」で「画質優先を選択した場合は最高品位で印刷する」にチェックを入れておきます。

 あとは、画面のウィザード通りに印刷するだけです。

 これまでに撮った写真を何枚か印刷してみた結果、印刷された色は、これまでと比べると驚くほど画面の色に近く、私としてはこれだけ印刷できれば十分というレベルで大満足でした。今までの苦労はいったいなんだったのという感じです。

 以前、たしかエプソンのプリンタに付属していた印刷ソフトを使った時も、驚くほどいい色で印刷することができ、プリンタ付属のソフトも侮れないと思ったものです。ただ、あの時の売りは、プリンタの色域を使いきる、だったような気がするので、今にして思うと、それってカラーバランス狂っちゃうんじゃないの、という気がします。



 で、今回は、残暑見舞いを印刷してみました。普通の人には「キャノン写真はがき・光沢」を使い、なかなかいい印刷で、満足していました。結構画面の色に近く、ほぼ調整したとおりに印刷されます。

 次は、写真のプロや愛好者向けに、「Professional PHOTOはがき」に印刷してみました。そしたら、出てきた印刷は緑がかったような黄色がかったような色をしていてビックリ。印刷は、これまでどおり、DPPからEPP EXで、用紙を買えただけです。

 う~ん、やはりだめなのかなぁ、とがっかりしながら、ご飯食べて、ビール飲んで、STAR WARS EPISODE III 見て、ふと写真を見たら、色が画面にかなり近くなっているじゃないですか。
( ̄□ ̄;!

 「キャノン写真用紙・光沢 ゴールド」も、夜景を印刷したとき黒の部分が緑がかっていて、なんじゃこりゃ、と思っていたら、しばらくして真っ黒になり、おお~、という感じでした。

 プロフォトペーパーはそーとー時間を置かないと本来の発色にならないことがわかりました。

 印刷してだめだからと言ってあきらめてゴミ箱に捨てたり、すぐに画像を調整したりせず、しばらく様子を見た方がよいと思います。

 なお、DPP + EPP EXの組み合わせだと、いまだかつてないくらい黒々としています。今まで、他の人のラボ印刷と比べると、黒のしまりが悪く、インクジェットはこんなもんなのかなぁ、と少々悲しい思いをしていたので、大満足です。




 ちなみに、「キャノン写真はがき・光沢」でもかなりの満足度で、綺麗だなぁ、と思っていました。しかし、プロフォトの乾燥したものと比べると、黒が黒く出ていないせいなのか、諧調表現が低いせいなのか、はたまた解像度のせいなのか、平板な感じがして、立体感がなく、明らかにプロフォトの方が良好と感じました。いや、こんなに違うのという感じです。人によってはどうでもいいことのようですが、光沢もだいぶ違います。

 ただ、どちらが画面の色に近いかというと、今回の画像では、「キャノン写真はがき・光沢」の方です。とはいえ、そのあたりは、画像調整で何とかなるけれど、立体感みたいなものは調整してみようがないので、「プロフェッショナルフォトはがき」の方が上だと思います。また、そもそもモニタが本当にsRGBの色なのか、という問題もあります。

 「キャノン写真はがき・光沢」と「Professional PHOTOはがき」の印刷していないものをを比べると、写真はがきは青っぽく、PHOTOはがきは黄色っぽく見えます。

 通常のモニタは出荷時の色温度が高く青っぽいと言われています。それに比べると、sRGBモードは色温度が6500Kで、黄色っぽく見えます。

 プロもしくは愛好家は、sRGBもしくはAdobe RGB環境での作業となるので、プロフォトの方が印刷時にしっくりくるのではないかという気がします。だからこそプロフォトは黄色っぽいのかもしれません。

 ネットの書き込みを見ると、プロフォトは黄色っぽくて白くない、と不満が述べられていました。モニタ出荷時の青い画面で見て、プロフォトに印刷すれば、それは、より黄色く感じると思います。

 なお、黄色か青かというのは、印刷物を見るときの照明でも違ってきます。電球と蛍光灯、昼光色と電球色の蛍光灯でも違ってきます。晴れの日と曇りの日でも違うはずです。この辺りが違えば違ってきてしまいます。




 ついでに、Photoshopでも暑中見舞いを印刷してみました。時間がたってから印刷結果を比べると、やっぱりPhotoshopの方は、色が薄いというか、微妙に緑がかっているような印象で、やはり今まで通りという感じです。

 ただ、今回の写真は、DPP + EPP EXの方が、メリハリが強すぎるきらいはあります。とはいえ、「キャノン写真はがき・光沢」の印刷結果に合わせて、メリハリがつくようにトーンカーブをいじっているので、それはそれで正しいといえます。




 DPPの表示設定についても書いておきます。「ツール」「環境設定」を選び、「カラーマネージメント」タブを選び、「カラーマッチング設定」の「表示用」で、sRGBを選んでいます。

 私の場合、前述のようにモニタをsRGBモードに設定し、OSにsRGBのプロファイルを指定しているので、「OSの設定に従う」でも問題ないはずです。しかし、前述のように、このプロファイル自体がこれで正しいのかわからないので、念のため、sRGBを指定しています。

 PhotoshopとDPPに同じ画像を同時に表示して見比べても、大差ないので、一応間違っていないような気はしています。



 カラーマネージメントについては、ずっと挫折の日々でした。しかし、ここにきて急転直下、DPPとEPP EXを使うことにより、おおむね画面で見た通りの印刷結果を得ることができるようになりました。こうなると、なかなかやる気も出てきます。

 あとは、いったい何色が表示されているのかわからなくなっている現在のモニタを、ナナオの簡易キャリブレーションキット、EasyPIXつきのモニタに買い替えれば、さらによくなることでしょう。モニタのプロファイルを作成することにより、モニタの性能をPhotoshopやDPPに教えることができ、その結果各ソフトが正しい発色を指示してくれるので、モニタの表示に自信が持てるようになるはずです。

 さらに言えば、新しいインクジェット複合機MP990は、Easy Photo Print Proも対応しているようなので、こちらにすると、さらによいかもしれません。フォトマジェンタとフォトシアンがなくなってグレーインクが追加された色の再現性が少々気になりますが。



 そういえば、Easy Photo Print Proだと、Photoshop Elementsのプラグインとして使えるようです。そうなると、もしかしたら、Photoshopのカラー管理を無効にして、プリンタのカラー管理を有効にして、印刷時に用紙のICCプロファイルを適用することができるかもしれません。

 これができれば、Photoshopから直接印刷しても、期待通りの色が手に入るかもしれません。

 現在でも、プリンタのカラー管理を使うことは可能です。しかし、この場合は、ドライバの自動補正がかかってしまうので、ドライバにより味付けされることになります。

 と、書いたところで、もしかしたら、ドライバの色補正で、ICMを選択すればよいのかもしれないことに気が付きました。
( ̄□ ̄;!


2010/10/02
 タイトルを DPP + EPP から変更しました。
 自分で見てもなんのことかわからん、という状態でしたので。
 (-_-;)

2010/10/03
 最後のところに、ICMを選択すれば、と書いてありましたが、Photoshopは、Windows のカラーマネージメントの仕組みを使っていないので、だめかもしれません。

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